| 祭り!(その1) | ![]() |
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17:50 老人ホームに到着。庭にテントが出ていて島のご婦人方々の談笑が繰り広げられていた。反対側ではバザー。リサイクル品だろう。ちらっと眺めたが、子供の衣服などが多かった。建物の中から、歌声が聞こえる。窓から覗きこむと地元の中学生らしき数人が壇上で歌っていた。おじいさんおばあさんが嬉しそうにその姿に相槌を打っている。私も嬉しくなった。なにやら自然な雰囲気を感じ取ったからだ。壁際にはお母さん達と子供たち。子供たちは案の定歌なんて聞いていなく、走り回っている。ほほえましい。 |
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| 私は、右手に持っていたビールを飲み干した。「祭りのビール」には格別のものがある。どうも、通常とは異なる成分が入っているようだ。それは、「ノリ」「粋」「音」であろう。そして、昼の祭りと夜の祭りではまた成分が異なるのだ。まだ未熟な私に その違いはまだ分からない。分からないからビールを飲む。2杯目。2杯目を買いに行ったら、ビールサーバーのボンベのガスの出が悪くて泡ばかり。。。5分くらいも悪戦苦闘したおじさんは申し訳なさそうに「おにいちゃん、泡が半分だから半額100円でいいよ!」と。ラッキー! | |
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| 左手には焼き鳥。これがまた美味しい。お母さんたちが食材を持ち寄り、手作りで焼いている。1本50円だっただろうか。安い。両手が塞がったまま、老人ホームに上がり、ステージのある広場の方に向かう。ちょっと足がもつれた。「まだそんなに酔ってはいないはずなのに」と思い下を見ると足元で騒がしい声と音が。3才くらいの男の子が太鼓をたたきながらタックルしてきていたのだ。思いっきりだねぇ。元気だねぇ。 18:20 ステージでは、中学生の女の子達がリコーダー演奏をしている。なんと懐かしい光景だろう! 我々が窓からステージを覗いている間、隣でうろちょろしている女の子も可愛かった。 |
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| 最高だったのは、女の子2人のエイサー演舞。沖縄民謡に合わせ、1人は完璧に、もう1人は見よう見まねで(しょうがない。もう1人はせいぜい5歳くらいなのだから)一生懸命踊っていた。音楽が「オジー自慢のオリオンビール(Begin)」になったときは絶好調だった!「おじ〜じまんのおりおんび〜る〜」という台詞に合わせて小さな子が踊るのはなんとなく滑稽で、でもちょっと背伸びした子供の微笑ましさも感じられ、温かい気持ちにさせられた。 | ![]() |
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18:30 振り向いて庭を見ると、雨。でも天気雨のようだ。そして、夕日が近づいている。「寿」に戻って車を借りよう。自転車に向かう我々の後ろを、さっきの「エイサー姉妹」が追い抜いていった。10秒後、「虹だー!」叫ぶ子供たち。その視線の先には!!! 虹が歓迎していた。 綺麗な虹だった。 でも、周りには雲が多い。夕日は果たして見られるのだろうか。すごく迷った。しかし、夕日にチャレンジしないで何になる? |
幻想的 虹 |
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| 18:50 夕方、ローレルを借りて筆ん崎へ。だんだん空が明るくなってきている。天気雨のような感じ。南の海岸沿いの道を進む。この道沿いには、映画「ナビィの恋」のロケ地である墓があるはずだ。この墓では・・・ 「うわーっ」助手席で叫び声が聞こえた。車を止めて後ろを振り返ると、あまりにも大きな、そして完全に近い虹が!!! 海の青の上にかかるアーチ。ものすごく巨大でかつ気品がある。「よし、筆ん崎にでればもっと綺麗に見えるはずだ!」アップダウンが激しくなるカーブの道を、アクセルとブレーキを完璧に扱いながらローレルを進める私。 | ![]() |
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19:05 筆ん崎に到着。マハナ展望台にはだれもいなかった。ここで見た光景は、筆舌に尽くしがたい、まさに「自然のハーモニー」であった。虹が、180度以上見える! 太陽の真反対側に 大きく、しかしすぐそこにあるように見える!のである。虹は二重になった。すばらしい。この日に粟国に居て、この時間にマハナ展望台にいなければ見られない光景。この「一生に一度」の景色を探すために旅に出ているのだ。そして、この「一生に一度」の目的は見事に果たされた。 また違う「一生に一度」に出会うまで、私の旅は終わらない。 目前の海の色がだんだん濃くなる。空のオレンジも暗い色になってきた。遠くの風力発電プロペラは、いつのまにか違う方を向いている。そうか、プロペラは風向きによって方向を変えるんだ! 今のプロペラは下を向いていているように見える。心なしかサビしそうだ。 美しかった虹も、二重から一重になり徐々に薄くなって消えていった。オレンジ色の太陽を見つづけていたので、ふっと別な方向を見たらすごく暗く感じた。でも夕方にしてはやけに明るく感じた。 |
19:40 夕食が近づいてきている。宿へと急いだ。「寿」にローレルを返す。おばさんに虹の報告をしたかったが、不在だった。かなり残念。夕日が降りた後は暗くなるのがやけに早くなっていている。今日の夕食は、宿の食堂だ。マグロの刺身、もずく茶碗蒸し、麦茶がやたらうまかった。食堂は結構お客さんが多かった。10人近くはいただろうか。 |
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祭り!(その2) |
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| 20:00 老人ホームでは、建物入り口あたりにステージができていた。ここでカラオケ大会や演奏会のようなことが行われたらしい。若者達の姿も多くなってきた。少し目の不自由そうな人が三線を手にして一所懸命演奏している。ビールはサーバーとガスボンベの調子が復活したようで、私の複数回に及ぶ注文にもなんの問題もなく活躍していた。しまいには、ビールを売るおじさん(このおじさんも既に酔っている)が、「来れば、いくらでもあげるよ」などと威勢がよくなって来た。値段は200円だったはずなのだが、あっさり半額になっていた。子供たちがステージの周りを走り回っている。花火は20:50-21:00に打ち上げられる予定だったはず。 20:30 放送。「お知らせします。○○さんからカジキを1本差し入れでいただきました。ただいまから、刺身をサービスいたしますので、お集まりください」!! 早速行ってみると、大皿にたくさんの刺身。「いいんですか?」と聞く前に「さあさあ」と渡されたのだ! 周りでは子供たちは駆け回っている。 |
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20:40 刺身はプリプリして美味しかった。すると、近くの子が「これ、おいしい?」と聞いてくる。「美味しいよ〜!食べるぅ?」と言うと、その子は箸を掴み取り、勢いよく刺身をほおばりだした。食うわ食うわ。。。 あっというまに5切れくらい食べちゃったのだ。。。 すると近くには子供たちが群がってきた。 |
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| 「これ、なぁにぃ〜?」とデジカメを指差している「デジカメだよぉ〜」とちょっと物知りの子が叫んでいる。「おにいちゃん撮って撮ってぇ〜」「ギャー」「ワー」「キャハハ」「ウキャー」。。。 もう大混乱。 祭りに来ていた子供たちのほとんどが我々の所に集まってしまった。 もうもみくちゃ。「高い高いしてぇ〜」と頼まれて女の子を持ち上げると「わたしも〜」「僕も〜」「デジカメで花火撮るぅ」「カマキリ撮ってぇ〜」「エイッ」。。。メチャメチャ。 | |
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| 気がつくと僕のデジカメは男の子の手にあった。「ちゃんとヒモを手に通して、落とすなよぉ。ほらっ、今だ!撮れっ!」「あーん とれなーい 花火つけて〜」「ドーン」「うわ〜っ!花火だぁ」「きれ〜い」 。。。粟国で一番疲れた。。。 でも 無邪気な子供たち。ひどく楽しかったひとときだった。 |
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21:30 最後までちょっかいを出していた子も我々の元を去り、祭りもおおよそ静かになってきた。周りでは片付けが始まっている。ふとテーブルを見ると、見かけない泡盛が。「社会福祉法人粟国福祉会 あぐに 竣工落成記念1999年3月5日」というラベルの泡盛であった。久米仙酒造のものだった。特製泡盛。「持って行きなよ〜」と遠くでおじさんの声。ありがたくお言葉に甘えることにした。「片付けましょうかぁ?」「いーよいーよ! 君たちも飲んでいくかぁ?」 限りなく行きたかったが、余韻のみ十分楽しませてもらい元気のおすそ分けをもらった我々は 宿へと戻った。 |
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