島への旅。 船や飛行機で島に降り立つと、空気が違います。景色が違います。人が違います。 普段の生活では得られないものがあるのです。 私は、あえて「しまたび」と言います。 単に「島」と言っても、さまざまな顔があります。 椿の島、焼酎の島、泡盛の島、サトウキビの島、神の島、美しい海岸の島、最南端・最北端・最西端・最東端の島、人口200人ほどの島、人が住んで100年しか経っていない島。人のいない島。定期船のない島。日の出の島。日の入りの島。魚の美味しい島。カレーの美味しい島。 島それぞれに、人も特徴があります。気軽に声をかけてくれる人。胡散臭そうな目で見る人。全然知らない近所の話を楽しそうにしてくる人。「なんで島に来たんだ?」と聞く人。 島はひとつの共同体。家のようなものです。そこに行く我々は 客人でありよそ者であることは間違いありません。普段の生活では当たり前のことが島では通用しないこともあります。節度を持ち、島の人の気落ちを尊重しながら。。。 郷に入っては郷に従え、と。 否、「従う」というよりは「溶け込む」ように。。 しまたび をすれば、そんなことも体験できるのです。 島への移動手段は普通 船か飛行機。ヘリコプターなんていうのもあります。 島の港、空港に着いたとき島の人々は出迎えてくれます。決して私個人を出迎えてくれているわけではないのですが、なんだか嬉しくなります。久しぶりに帰省した子供を迎えるお母さん。単身赴任で仕事を終えた夫を待つ奥さん。久しぶりに再開する友人、親戚。なんだか密度の濃い出会いの風景が展開されます。 そしてみんないつの間にか車でちりぢりに散ってしまい、港や空港は再びガランとして静まりかえるのです。 「しまたび」には色々なハプニングがつきものです。台風で、飛行機も船も欠航になり、「島から出られない」ことになったり。こうなるともうあきらめもついて、暴風雨の中、居酒屋で飲みまくったり。 鈴木雅彦 |