| 10月27日 朝、泊港へ。昨晩思い立った。座間味(ざまみ)島に行くことにしたのだ。フェリーは空いているという。往復で5,230円。約1時間の船旅である。座間味島は、沖縄本島から西に約40km離れたケラマ諸島の島で、渡嘉敷(とかしき)島と並びメインの存在である。周囲24kmで、古座間味(ふるざまみ)ビーチの美しさが特に有名である。 このケラマ諸島は多くの島があるが、無人島が多い。有人島は渡嘉敷島、座間味島、阿嘉(あか)島、慶留間(げるま)島程度であろう。慶留間島と阿嘉島は大橋で結ばれている。メインの交通手段は船であろう。慶留間島の南にある外地島には、ケラマ空港があるが、空港から阿嘉島の集落その他への交通機関はない。ないのだ。安室島は野生鹿であるケラマジカが生息しているとのこと。手付かずの自然と海が恐ろしく綺麗な島々である。 |
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| 10:00 座間味島到着。まずは足を確保しなければ。レンタサイクルはあったが、レンタバイクはなかった。レンタサイクルのおじさん曰く、「昔、バイクを5台用意して商売を始めたが、あっという間に全部使えなくなってしまった。みんな無茶な使い方をするからだ。。。」と憤慨気味。後でわかるが、この島の道路は起伏が激しい。原付バイクでうなりながら走ると、それは寿命も早いだろう。かなり年期の入った自転車を借りる。 |
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| 11:00 座間味島には、展望ポイントが6箇所あり島全体に散らばっている。島を巡る一周道路を回ればそれらの展望ポイントを見ることができる。レンタサイクルのおじさんお勧めの「右回りコース」を選ぶ。座間味は結構起伏が激しく、一周するということはそのアップダウンを克服しなければならないのだが、右回りだと上り坂がゆるやかなのだそうだ。 | |
11:10 この島は、映画「マリリンに会いたい」の舞台となっている。マリリンなる犬が、阿嘉島から安慶名敷(あげなしく)島を経由して座間味島にたどり着いたのだそうだ。見てはいないが、そんな映画があったことを思い出した。(でもあまり興味なし) マリリンの銅像発見。スマートな、風貌だった。確か、渡嘉敷島のすぐ近くにシブガキ隊の記念像が建てられたらしいが今では完全に朽ち果てたらしい。盛者必衰。盛者でなくとも同様。 |
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| 11:30 運動場みたいなところに出た。ここは青少年旅行村やキャンプ場のようだ。美しいビーチ。目の前には嘉比(がひ)島が見える。望遠鏡で見ると、嘉比(がひ)島には灯台らしきものが建っている。道を若干迷いつつ、坂道にさしかかる。坂道がきつい。あっという間に自転車が不必要なものになった。自転車には半分も乗っていない。。。 右回りコースは楽なんじゃなかったか? | |
| 11:35 最初の展望台、神の浜展望台。ここは、ケラマ諸島の島々を西側から眺められる位置にある。天候もよく、島の緑と海の蒼のコントラストが美しい。雲が過ぎていくと海の色がこの上なく綺麗に輝き出す。美しい島々がこれだけ密集しているところはそうないであろう。目の前は、今来た坂道とこれから行く坂道。ここに一日いたとして、果たして何人・何匹の者と遭遇できるのだろうか。。。座間味にはいくつも展望台があるので、ご褒美(食べ物)はお預けにした。 次に向かう。坂は少し緩くなった。この感覚がたまらない。この先に下り坂が見えたら、気分は一気に上り調子になるのだが。。 |
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| 12:00 女瀬の崎(うなじのさち)展望台。ここは、座間味島の南西部にあり、はるか西に久米島を見ることができる。昔、島の人々は東の沖縄本島や西の久米島に想いを馳せていたのだろうか。 | |
| 12:20 島のやや北西部の坂の途中にある展望台(多分 新田展望台と思われる)。見えるのは、座間味島の南部、女瀬の崎(うなじのさち)展望台と、その間にある急峻な崖、海岸。外海に面しているため波が激しい。 | |
| 12:30 稲崎展望台(くじら展望台)。島の北西部にある。久米島と、渡名喜(となき)島が見える。ここで昼休み。心地良い風の中、パンをほおばる。飲み物はやっぱり「ゴーヤー茶」だね! (写真は、ビールのおつまみに最高のミミスター! 原料は豚さんのお耳。) |
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| 13:30 駆け足で4つ展望台を回ったが、くたくた。自転車で一気に100m近くまで上って、かつアップダウンの激しい道のりであった。風が心地良い。しかしほぼ誰にも出会わなかった。「座間味島に来たらそりゃあビーチでしょう」と言われそう。でもこの自転車コース、徒歩で行けばよい半日コースになるのではないだろうか。適度な距離で、特徴のある展望台もあることだし、これも座間味の“売り”にしたらどうだろう。 | |
安室島。 |
遠くに見えるのは阿嘉島。 |
眼下に古座間味ビーチが見える! |
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| 14:00 最後に、高月山(たかつきやま)展望台。ここは座間味では有名な展望台である。座間味島で最も標高が高いところ(130m)にあり、渡嘉敷島をメインに、ケラマ諸島が見渡せる。はるか東には沖縄本島がある。集落からも距離的には近い。しかし130mを一気に上る坂道が続くので30分近くはかかるだろう。 私の行ったお勧めコースは、遠回りしながらも徐々に山を登るコースなのだ。だから、最後は比較的楽に高月山展望台に到達できた。この展望台は第一展望所、第二展望所に分かれている。第一展望所は座間味の集落が見下ろせる。島々を見渡せるのは第二展望所。第一展望所から歩いて100mくらいである。林の中を突っ切らなければならないが、是非第二展望所に行くべし。 眼下には古座間味ビーチ。水色が美しい。明日朝の日の出鑑賞ポイントはここに決定。 |
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14:30 行くつもりはなかったが、上から見ていて古座間味ビーチに行きたくなった。自転車を飛ばす。途中でビールを調達することも忘れなかった。 坂を上り下りし、古座間味ビーチへ。周りを島に囲まれた天然の入り江が美しい。暑いとはいえシーズンも終わりに近づいた南の島は人もまばらで、波の音が心地良い静かな時間を過ごした。ここなら一日中いてもいいぞ! 少し居眠り。。 |
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15:00 冒険心丸出し。ここまで来たら座間味を制覇しよう!と思い立ち、古座間味ビーチから北へ。座間味島は、これから向かう島の北東部が細く出っ張っている。途中の阿佐(あさ)という集落から先は道路も途中までしかない未開の地であるようだ。地図によって、道路の長さや位置が違う! これは行ってみるしかない! ものすごい下り坂を自転車で下っていった(ということは帰りは・・・恐ろしや・・・)。阿佐集落を一気に通り過ぎ、山の中へ。 |
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| 15:30 チシ展望台。島の北西部にあり、北を向いている。左右は山に囲まれ、広々とした眺望には恵まれていない。眼下の入り組んだ岩場がポイントか。方角的には渡名喜島とか久米島が見える方である。 | |
| 16:00 道は舗装整備されているが、細くなっていく島の突端のほうへ頼りなげにくねくね続いている。阿護の浦(あごのうら)を囲むように島がくねっておりその通り道はあるのだが、、、とにかくなにもない。。木々が2m近くあり周りも良く見えない。心細くなってきた。。。。途中までで引き返すこととした。 もっと先まで行けば野生の鹿にでも出会えたかもしれない。。夕日に思いっきり照らされながら、宿に向かった。 |
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17:30 またもや一日自転車で走り回ってしまった。座間味は自転車一日観光にちょうどいい大きさである。非常にお勧め。周りをケラマ諸島の島々に囲まれ、さらに外側には沖縄本島や久米島、渡名喜島に囲まれてなんとなく安心感のある島である。離島に独特な、若干の寂寥感は感じられなかった。 18:00 夕食。「レストランまるみや」でフーチャンプルー定食とオリオンビールを平らげる。満腹。酔いが回る。早寝。 |
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| 5:30 今回の旅の最終日。今日も朝日を拝まなければならない。今回は絶好のポイント高月山展望台をリサーチ済みであるから、安心して向かう。星が綺麗だ。揚揚とした気持ちで坂道を進む。 ・・・なんとなく違和感。星は出ているのだが、木々に囲まれている上り坂はやけに暗い。何か暗視カメラで見ているような光景。風で周りの木々が不規則にざわめく。私は何か言いようのない寒気を幾度も感じた。木々の間から誰かに見られているような感覚。気分的にはキジムナー小学校の遠足の列に知らずに混ざってしまった感じ。霊感もなにもない自分だが、思わず先を急ぎ小走りになった。 6:00 第一展望所。視界がぐんと開けた。しかし、さっきから感じている違和感は少し続いている。電気もない時代、“山の精”や死者の魂・霊を信じ、自分の身を戒めながら自然の神に感謝する風習はどこにでもあったが、不規則な自然の振る舞いは(特に情報のない昔の)人々に、そのような思いを抱かせるには十分であったろう。分かっていても何か言い知れぬ違和感を感じた。 6:10 第二展望所。第一展望所から100mと離れていないはずだが、すごく遠くに感じた。東方の彼方に、沖縄本島の明かりが見えた。何の光かは分からないが、細いオレンジの灯列が長くはっきり見える。昼間は、ここから沖縄本島が全く見えなかっただけに、貴重な光景であった。 |
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| 6:30 日の出が近づく。安室島が美しくなってくる。古座間味ビーチが青くなってくる。 |
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| 7:30 帰り、下り坂の途中の脇道に入ると平和之塔を発見した。早朝感じた“違和感”はここから発せられていたのかもしれない。下り坂の途中にも自決の碑がある。そう、ここ座間味島は太平洋戦争末期・沖縄の陸戦が始まる前に悲劇があったところなのである。 | |
| 8:00 慶良間海洋文化館に行く。昨日立ち寄って、「明日の朝、早く行きますから」と言っておいたのだが、誰も出迎えはなかった。入ってうろうろしていると、おじさん(館長)が出てきた。この文化館の収蔵物は館長が色々なところから集めてきたのだそうだ。魚雷とか、不発弾、特攻艇なんてのもある。知らなかったのだが、太平洋戦争の米軍沖縄侵攻で、米軍が最初に上陸したのは慶良間諸島(阿嘉島)なのだ。1945年3月27日。この文化館には米軍上陸の記録が時系列でパネルになっている。 琉球時代の船の模型も展示されている。 | |
| ふらふらと集落を散策。小さな路地が多い。そう言えば、座間味島では御嶽(うたき)を見なかった。ここは、沖縄・琉球とは違う風習があったのだろうか。 8:30 集落にある商店「105ストアー」は、営業時間が7:00〜22:00なので非常に便利。港に飾られているクジラの模型を見ながら朝食。 沖縄の商店で売っている弁当は、なぜこうも美味しいのだろう。。。なんの変哲もないメニューなのに。。。チャンプルーの汁にしみたポークのフライの衣がまた美味しい。冷えたご飯の固まりが、ゴーヤーの苦みを感じて慌てて米の甘みを醸し出す。ジューシーならそれはそれでまた納得の味である。 |
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| 9:00 おみやげ屋を物色。近所のおばさんと雑談している店のおばさん。真夏でなければ1日2個くらいしか売れなさそうなおみやげが並んでいる。10月も終わりのこの時期、沖縄にも少しばかり寂しい雰囲気が漂っている。 10:00 高速船「クイーンざまみV」がやってきた。一泊の座間味、終了。世界で2番目に美しいと言われている沖縄の海の中で、これまたトップクラスの美しさのケラマの海を目の前にしながら、泳ぎもせず、自転車で島を一周し、砂浜でオリオン!ある種独特の贅沢を味わった旅であった。次はケラマ空港にアイランダーで降り立つぞ! |
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